『一生お金に困らない生き方』の本を読んで感じたこと。

この本は、「衝撃的」な一冊になりました。

2015年が始まって、まだ3分の1しか経っていませんが、ひょっとしたら2015年のベスト本になるかもしれません。

それくらい、今の自分にとって必要な内容が詰まっていた一冊でした。


一生お金に困らない生き方


やり方だけじゃダメ。あり方を変える

この『一生、お金に困らない生き方』は、お金持ちになるための「やり方」を書いた本ではありません。

本屋さんに行けば、「どうやったらお金持ちになれるか」といった「やり方」を書いた本は、あふれています。

一冊読み、五冊読み、十冊読み、それでもさっぱりお金持ちになれる気配はない。

著者の心屋仁之助さんは、そんな人に「『やり方』の前の段階、『あり方』が違っているんじゃないですか?」と問いかけます。

「あり方」、「前提」が違っていたら、どんなに「やり方」を真似してもお金は回ってこないんだ、と。

お金持ちになる本を読んでも、お金持ちになれない。どうしてか。それはお金持ちになる「やり方」ばかり学んでいるからです。「やり方」をいくら学んでも、お金持ちにはなれません。なぜなら「あり方」が間違っているから。本当は「やり方」ではなく、「あり方」を変えなくてはいけないんです。(p6)
 

お金を否定していないか

では、お金を受け取れる「あり方」とは、どんなものでしょう。

心屋さんは、こう言います。

お金を悪いものだと思っていたら、お金は回ってこない。
お金を受け取ることを拒否していたら、お金は回ってこない。
「当たり前じゃん」ですよね。

私自身「お金を悪いものだと思わない」というのは意識していたつもりでした。

お金があることで、時間が買える。選択肢が増える。確実に幸せになれるわけじゃないけど、避けられる不幸は多い。

なのに、何の悪いことがあるだろうか、と。

 

でも、もう一つのポイント「お金を受け取ることを拒否していたら、お金は手に入らない」

こっちが、全然分かっていなかった。むしろ、全力で「受取拒否」をしていました。

私に気づきをくれたのは、この一節。

収入は自分が認める自分の価値に比例します。「自分で認める自分の価値」が高ければ、それだけ高い収入が得られます。(中略)では、あなたが認める自分の価値はどれくらいでしょう? 次の質問に答えてみてください。
あなたがまったく働けず、社会の役にも立たず、何の成果も出していなくて、人に迷惑をかけている、寝ているだけの状態になったとき、あなたが月々もらえるお金はいくらですか?(p44)
こう聞かれたときの私の答えは、「ゼロ」。

というよりも、迷惑をかけているんだから、受け取るなんてとんでもない。むしろ払わなくちゃいけない。

そう思って、ハッとしたんです。

 

お金を受け取る価値のある自分か

もちろん、本当に何もしないで寝て過ごすだけなら、お金はなかなか手に入らないでしょう。

問題なのは、自分で勝手に「頑張っていない自分には価値がない。お金を受け取る資格がない」と思ってしまっている、その「心のあり方」。

だから、「頑張っていない」という状態が不安でした。頑張らないと、お金を受け取ることができない(と信じている)から。

続けて、心屋さんは言います。

「何もしていない自分でも、月50万は受け取っていい」と自分で許可しましょう、と。

 

つまりは、「頑張らない自分には価値がない」という自己イメージをリセットしましょう、と。

この気づきは、私にとってほんとうに大きなものでした。

 

こういった本は、「結局は同じことが書いてある」と言われることもあります。

本書の柱になっている「お金を否定したらお金持ちにはなれない」というのは、類書にも登場しますし、決して目新しいワケではありません。

でも、「知っている」と「自分のこととして捉えられる」ということのあいだに、ものすごく大きな溝があるんですよね。

今までお金に関する本を何冊も読んできたような人にとって、この本は「新しいことを教えてくれる」ことはないでしょう。

それよりも、 「今まで読んできたけれど、ふーんで終わっていた内容が、心屋さんの言い方、言葉の使い方で、『そういうことだったのか!』とようやく自分のこととして刺さる」。

この「ふーん」から「自分もそうだったのか!」とジャンプさせてくれるのが、この本の真価だと思います。

もちろん、お金に関する本はあまり読んでいないなら、新しいことを教えてくれた上に、目からウロコが落ちる一冊になるでしょう。

 

また、お金持ちになるために、「あり方」を変えることをメインにしている本書ですが、「やり方」も紹介されています。

そちらはぜひ本書で確認してみてください。

2015年、出会えて良かったと心から思える一冊でした!